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電池と気温について

冬になり気温が下がってくると、ふと「ライトの点灯時間が短くなった」「ライトの明るさが落ちた」と感じることはありませんか?
電池にも使用推奨気温があるため、寒い外気に影響されて電池のパフォーマンスが落ち、ライトの性能が十分に発揮されていない可能性があります。

今回は、乾電池と充電池の使用可能気温についてのお話です。

①アルカリ乾電池の場合

乾電池の中に入っている電解液という液体は気温が下がってくると反応がゆっくりになり、最後には凍って使えなくなってしまいます。
アルカリ乾電池の場合、周囲温度が5℃~45℃以内での使用が推奨されており、5℃以下の環境で使用する場合には、ライトが正常に作動しなかったり、使用できない場合があるので注意が必要です。

②リチウムイオン充電池またはリチウムポリマー充電池の場合

一般的に、リチウムイオン充電池やリチウムポリマー充電池は-20℃の環境下でも使用可能といわれています。
アルカリ乾電池と比較して、寒さに強いと言えるでしょう。
しかしながら、ジェントスではライトの正常な作動のため、周囲温度5~35℃以内での使用を推奨しています。

余談ですが、今夏、40℃を超える気温となった際に「充電池の熱中症」という言葉があったのをご存知の方もいるかもしれません。 高温状態でも、充電池の性能は落ちてしまうのです。

③番外編 CR-123Aリチウム電池の場合

ジェントスには種類は少ないですが、CR-123Aリチウム電池を使用したモデルもあります。
CR-123Aリチウム電池とは、一般的にカメラ等に使用されることの多い電池で、「リチウム」という名称から充電池と勘違いしてしまう場合もありますが、使い捨ての一次電池(乾電池)です。

さて、このCR-123Aリチウムイオンの使用温度範囲はなんと-40℃~70℃!
寒い冬場・暑い夏場も気温を気にせず使用することができます。

ただし、残念ながらアルカリ電池と比較すると若干販売価格が高いためランニングコストには注意が必要です。

冬場のライトの取り扱いについて

特にバイクライトは一度自転車に取り付けたら外さない、という方も多いかと思います。
電池の使用時の周囲温度の観点から、使わないときはバイクライトを外して、バッグの中や室内で保管しましょう。取り外して保管することで、盗難を防ぐことにもなります。
また、冬場のキャンプ等アウトドアを満喫する際は、交換用電池を必ず用意しましょう。
交換用電池はバッグやポケット等の中で保管し、外気温を防ぐことも大切です。

電池の特性を理解して、正しく・安全にライトを使いましょう!





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第14回2020.11.25「もしもの時のライト活用術」
第13回2020.10.23 「電池の種類について」
第12回2020.9.25 「色温度とは」
第11回2020.8.25 「カラーLEDの用途について」
第10回2020.07.25 「デスクライトの種類」
第9回2020.06.25 「演色性とは」
第8回2020.05.22 「ランタンの種類」
第7回2020.04.24 「レンズとリフレクターについて」
第6回2020.03.25 「ワークライトの種類」
第5回2020.02.28 「明るさについて」
第4回2020.01.24 「ヘッドライトの種類」
第3回2019.12.25 「ANSI FL1 Standardとは」
第2回2019.11.25 「フラッシュライトの種類」
第1回2019.10.25 「LEDの特長と種類」