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ヘッドライトの種類

前々回(2019年11月25日掲載)の記事でフラッシュライトの種類をご紹介いたしましたが、今回はヘッドライトの種類について勉強していきましょう。

ヘッドライト(HEADLIGHT)

ヘッドランプや前照灯と呼ばれることがありますが、ジェントスではヘッドライトと呼んでいます。 ヘッドライトと検索をするとジェントスで取り扱う身に着けるタイプのヘッドライトの他に車のヘッドライトが出てくることがあります。どちらも、視認性をあげること、周囲へ存在をアピールするという点では同じ目的ですが、ジェントスのヘッドライトは、頭部に着け両手が空くため、作業を行うことに適しています。

ヘッドライトの歴史

ヘッドライトがいつ頃から使用され始めたのか調べてみたのですが、はっきりと分かりませんでした。アセチレンランプのヘッドライトについて1902年にアメリカで特許が取得されていたので、この時代には既にヘッドライトがあったと思われます。当時は炭鉱で仕事用途として使用されていたようです。 各ライトメーカーの記録を調べていくと、1973年にフランスの登山用品メーカーが登山用ヘッドライトを初めて販売しています。当初はクリプトン球やゼノン球などの電球が搭載された乾電池式でした。LEDがヘッドライトに搭載されたのは1999年でアメリカのメーカーの製品からです。(※各社のHP内で年号やヘッドライトの取り扱い時期等の記載にバラつきがある場合があります。)

ジェントスのヘッドライトの歴史

ジェントスでは2002年にLEDヘッドライト(型番:FL-119M3)を発売したのが始まりです。
この製品はフラッシュライトをヘッドバンドにそのまま取り付けたようなデザインの製品で、砲弾型LEDを3灯使用することで明るさを出していました。同年、今のデザインに近いヘッドライトであるHX-330が発売されました。しかし、この製品はゼノン球をメインライトに据え、LED3灯を下につけたもので、LEDはサブ灯の位置づけでした。2005年に発売したBEAM SHOOTERシリーズのHS-010でやっと現在使用されているようなチップタイプLEDを搭載。その後は、LEDの性能がどんどんアップし明るくなり、電池ボックスが後部に作られたHEAD WARSシリーズや、フォーカコントロールスシステム、モーションセンサーや明暗センサー、COB LEDを搭載したモデルが登場しました。明るさの進化については熱の問題があるため、フラッシュライトよりも遅れていますが、2019年にジェントスのヘッドライト史上最も明るい1,100ルーメンのGH-100RGが発売しています。デザインも革新を続け、富士山の裾野をイメージしたGシリーズは2016年にGood Design賞を受賞しています。

製品ページ: HEAD WARSシリーズGシリーズ
モーションセンサー搭載モデル:DELTA PEAKシリーズGH-010RGCB-300D
明暗センサー搭載モデル:GH-009RG
COB LED搭載モデル:NRシリーズ

ヘッドライトの種類

フラッシュライトと同様にいろいろな分類の仕方がありますが、今回はバッテリーボックスの位置で2種類に分けています。

ヘッドライトの種類とは?

フロントバッテリータイプ

LEDライトと電源が一体となっているヘッドライトです。

フロントバッテリータイプイメージ図

電池は主に単3形アルカリ電池×1本や単4形アルカリ電池×2~3本の製品、リチウムボタン電池CR2032×2個、充電式の製品があります。フロントバッテリータイプは製品サイズが大きく重くなるため容量が大きな電池は使用されていませんので、比較的軽量なものが多くあります。そのため、狭い場所での作業など仕事用途の他、アウトドアや日常用途に使用されています。ジェントスのフロントバッテリータイプのヘッドライトは質量が200g未満の製品がほとんどです。フロントバッテリータイプの最軽量ヘッドライトは質量26.5gのHC-232Bですが、この製品は2008年の発売から販売を続けているロングセラーモデルでもあります。

製品ページ: W STARシリーズNR-003SNR-004RAUVAシリーズGD-200RシリーズCOMBREAKERシリーズ
T-REXシリーズSRシリーズHC-232BHC-24BKHC-24YG

リアバッテリータイプ

前側にLEDライトがあり、離れた後側に電源があるタイプのライトです。

リアバッテリータイプイメージ図

電池は主に単3形アルカリ電池×3本や単4形アルカリ電池×3~4本の製品、充電式の製品があります。リアバッテリータイプはバッテリーが後頭部側にあるため、電池の容量が大きいタイプの製品を作りやすく、前側のライト部分を小さくすることが可能です。そのため、電池容量が大きく質量の重い製品がありますが、明るいものや点灯時間の長いものが多く、主に現場での作業で使用されています。 ジェントスのリアバッテリータイプは質量が100~400gの製品がほとんどで、最軽量ヘッドライトはHEAD WARSシリーズHW-V143Dの137gです。このHEAD WARSシリーズは2007年の発売以来、ロングセラーを続けるジェントスを代表するヘッドライトシリーズです。夜間に道路工事をされている方のヘッドライトを見ると、ジェントスの HEAD WARSシリーズを見つけることがあるかもしれません。

製品ページ: GシリーズHEAD WARSシリーズDELTA PEAKシリーズGTシリーズNRX-180H

今回ご紹介した以外にもヘッドライトはいろいろな分け方をする事ができます。

・明るさ
・点灯時間
・点灯パターン(Highモード/Midモード/Ecoモード/Maxモード/点滅等)
・使用するLEDの種類(チップタイプLED or 砲弾型LED or COB LED)
・サブLEDの有無(サブ暖色LED or サブ赤色LED or 無)
・使用する電池(乾電池式or充電式)
・照射特性(照射角固定 ワイドビーム or フォーカスコントロール)
・スイッチ(マグネットツイストスイッチorプッシュスイッチ)
・防水・防塵性
・ヘッドバンド(トップバンド有 or トップバンド無)
・本体質量

ヘッドライトの進化は分かりづらいかもしれませんが、小型化や明るさのアップだけでなく斬新なデザインや複数のLEDを組み合わせて遠近同時照射など変わった機能も考えられ、常に進化を続けています。

是非お店で色々なヘッドライトを手に取ってみてください。意外な驚きがあるかもしれません。



過去のブログ記事はこちらから
第3回2019.12.25 「ANSI FL1 Standardとは」
第2回2019.11.25 「フラッシュライトの種類」
第1回2019.10.25 「LEDの特長と種類」