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色温度とは

店頭で蛍光灯やLED電球、ランタンを購入するとき、昼白色や暖色の表記がパッケージに書かれているのを見たことはないでしょうか?
今回は色温度について勉強していきましょう。

色温度とは

色温度って色なのになぜ温度なの?と疑問に思いませんか?
19世紀後半のドイツで、鉄を加熱した時、最初はオレンジ、黄色、白、更に温度が上がると青みを帯びた白になるということが判明し、温度と色は関係があることが分かりました。
どんな物質でも温度の違いはありますが、加熱すると光を発し、温度により光色が変わります。
温度と光色の関係を表すために、エネルギーを全部吸収する「黒体(こくたい)」という架空の物質が1859年にキルヒホッフにより考えられました。黒体は加熱すると光を発し、温度により光色が変わります。その色と温度の関係を数値で表したものを「色温度」と言い、単位は絶対温度K(ケルビン)で表します。「色温度」は数値なので、実際のLEDなど光源の温度や明るさには関係がありません。

図1. 黒体の加熱イメージ

前述の鉄の温度変化でも分かりますが、色温度は温度(K値)が低いと赤く、色温度(K値)が高くなると白、更に高くなると青くなります。
色と温度の変化を図に表したものが下図です。

図2. 色温度のイメージ(実際の色とは異なることがあります)


ライトに使われる光色の表記

図2には、昼白色や白色など色の名前が書いてありますが、一般的な蛍光ランプは下表のような光色となっています。

表1. 蛍光ランプの光色の表記と色温度

ジェントスはLEDを使用しているため上記とは異なった表記を採用しています。
ジェントスの白色としてフラッシュライトやヘッドライトに使用されるのは、約5000K~7000KまでのLEDが多いです。青みがかかった光は暗所で明るく見えるという特長があり、より明るいライトを届けるために採用しています。LEDライトの光色にバラつきはございますが、白色のLEDライトとして問題なくご使用いただけます。

調色機能搭載が付いているライトとして主にランタンがありますが、フラッシュライトの白色とは別にジェントス独自の表記を採用し白色(Neutral White)、昼白色(Cool White)、暖色(Warm White)の3色で表記しています。

図3.ジェントスのランタンの光色

①昼白色(Cool White)
昼白色は少し青みのある白色で、色温度は約5000~7000K。
太陽の正午の光と近い光色です。ややっこしいのですが、フラッシュライトで使用される白色はこの色です。読書や集中して作業したい時、明るさが欲しいテントの設営などの作業のほか、色味が分かりやすいので調理などにも使えます。
搭載製品:EX-1300DEX-000REX-036DSOL-013C


②白色(Neutral White)
白色はやや黄色みがかった白色で、色温度は約3700~4500K。
昼白色では明るすぎるときの作業や読書、ランタンはテーブルの上などに置いて作業や食事に使えます。
搭載製品:EX-1300DEX-000REX-036DSOL-013C


③暖色(Warm White)
暖色はオレンジ色の光で、色温度は約2800~3500K。
暖色は暗い場所では明るさを感じにくいため、食後のリラックスタイムや明るさを調節して就寝時の常夜灯などにも使えます。温かみのある光色はリラックス効果を高め、食事を美味しく見せる効果があるので、白色だけでなく暖色も食事にオススメの色です。
搭載製品:EX-134DEX-V777DEX-144DEX-136SEX-400FEX-1300DEX-000REX-036DSOL-013C


光色を調整できるタイプは、作業や読書、食事など明るさが欲しいときは昼白色、白色、ちょっと休憩するときは暖色に切り替えるなど使用するシーンによって切り替えできるのでオススメです。

シーンに合わせて光色を切り替えてライティングマスターになりましょう!!




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第11回2020.8.25 「カラーLEDの用途について」
第10回2020.07.25 「デスクライトの種類」
第9回2020.06.25 「演色性とは」
第8回2020.05.22 「ランタンの種類」
第7回2020.04.24 「レンズとリフレクターについて」
第6回2020.03.25 「ワークライトの種類」
第5回2020.02.28 「明るさについて」
第4回2020.01.24 「ヘッドライトの種類」
第3回2019.12.25 「ANSI FL1 Standardとは」
第2回2019.11.25 「フラッシュライトの種類」
第1回2019.10.25 「LEDの特長と種類」